組合員活動報告

10年の想いを見つめる ~クリスマス*コンサート~

2021.12.17

◇開催日:2021年12月17日
◇主 催:暮らすこと
◇場 所:PAVILION COURT

音楽家であり文筆家でもある寺尾紗穂さんはJA共済CM音楽・歌、大林宜彦監督や安藤桃子監督の映画の主題歌を手掛けられ「原発労働者」「あの頃のパラオをさがして」「彗星の孤独」などの著書の内容が幅広く、ビッグイシューを応援する音楽イベント「りんりんふぇす」や路上生活の経験者による舞踏ユニット・ソリケッサを主催しています。

山谷の元土方のおじさん坂本さんとの出会いで生まれた歌「アジアの汗」。
自分たちが通った大学、普段渡っている大きな橋を作っているのはだれなのか、それまで考えなかったことに目を向けることとなったそうです。その後も出会いがあり疑問を持つとすぐに調べて気になったらどこにでも会いに行く、とさらりと話す紗穂さんですが、著書として書き残すには並々ならぬ意思力、地道に調べる根気などが必要で、芯の強さを感じました。
戦争、原発事故、路上生活・・、静かに見つめ、耳を澄まして生まれた歌を通して、私たちに伝え、そして問いかけます。

2011年3月11日から丸10年が過ぎた2021年の終わりに、それぞれの10年の想いを見つめるひと時にしたいと企画したコンサートは紗穂さんが「日本一まじめなクリスマスコンサート」と表現されましたが、ひとり一人の内面にある闇に光の種をもたらす温かなものとなりました。

「とてもいい時間で何もかもがよかった。」「このような企画をありがとうございます。毎年開催をしてほしいです。」「初めて聴きましたが、もっと聴きたいと思いました。本も読みたいと思います。」
などのご感想をいただき、これからも厳しい問題にもしなやかに取り組み続けるエネルギーになったのではないか、と思いました。