組合員活動報告
この小さなチョコレートから世界を感じる ~第3世界ショップのフェアトレード学習会~
◇開催日:2022年1月31日
◇主 催:商品委員会
◇場 所:オンライン
講師は株式会社プレス・オールターナティブ、第3世界ショップ、平田萌々子さん。いつもカタログで企画されているフェアトレードチョコレートを題材に、フェアトレードについてお話ししていただきました。発展途上国の多くのカカオ生産者は、先進国のバイヤーから言い値で叩たかれる、不定期で取引を持ち出されるため収入が安定しない、無理な需要に答えようと農地を広げるために森林を伐採する、収穫量を上げるために大量の農薬を使う、児童労働を含む無理な労働をする、などの不公平があり、それを正そうとする世界の動きがフェアトレードで、世界にはいくつかの認証機関があります。第3世界ショップさんはフェアトレード認証機関の認定は受けていませんが、まだ認証機関がない35年前からドミニカ共和国などの生産者と顔が見える関係を築いており、正当な賃金の支払い、技術支援、現地の子ども達の学校整備を行ってきました。フェアトレードチョコレートは有機JAS認定されている原材料を使い、ココアバター以外の植物油脂も乳化剤も入っていません。なめらかな口どけにする為に練る工程が通常15時間のところ、72時間かけてスイスで大切に作られています。フェアトレードチョコレートのパッケージには生産者の写真が印刷されています。生産者も製造者も海の向こうですが、このような商品を購入するとき、その買い物は彼らの生活を支え、世界は私達の直ぐ側でつながっています。